不安、好奇心、終わり

 

     …――赤い線
     それが今僕の眼の前に引いてある

     僕のお腹より少し上の位置に真っ直ぐ横に
     左右に首を振る
     赤い線が永遠に伸びている
     終わりがない
     左右共に真っ直ぐに

     「ここ、…どこ?」

     僕は、目がついさっき開いた状態だった
     確かにベットに入った
     絶対に入った
     夢なんかじゃない
     夢なのはむしろ、今の状態だ

     白い
     真白い
     そうとしか言えないような場所にいた

     部屋とも言えない場所
     自分を軸に横に上に区切りもない白いとこ
     音もない
     聞こえるのは、自分の呼吸音
     すぅー…はぁ・・というのが小さく聞こえる
     音は小さいのに大きく聞こえるのは、
     何も誰も居ないというのがよく分かる

     赤い線、僕の眼の前に引いてある
     でも、後ろにはない
     引いてあるのは前だけ
     まるで入ってはいけない様な
     入ったら、何か起こってしまうかの様な

     不安と好奇心が身体を駆け巡る
     電気のように
     びりびりびり、と
     手から腕へ
     足から腹へ
     胸から頭へ
     痺れる

     進みたい
     この線の先へ
     越えてみたい
     この線を

     震える
     手が
     震えてしまう
     足が
     緩んでしまう
     口が
     ニヤケてしまう
     顔が

     進みたい進みたい進みたい進みたい進みたい進みたい進みたい

     でも、「赤」というのが不安だ
     何か嫌なことが起きるんじゃないかと思ってしまう
     でも、それが余計に――…


 

 


     「ああぁぁあぁぁあぁああああぁぁぁあああああ…―――!!!!!!!!!!」


 

 



     赤 ク 染 マ ル 僕 ノ 白 イ 服

     ソ レ ハ マ ル デ 赤 イ 線 ノ 様 ニ